スルメダイエットで痩せるのはなぜ?効果と理由を知りたくて試してみた
するめイカにはダイエット効果があるようなので、するめ、あたりめよりも食べやすいと口コミの多い、スルメジャーキーを試してみました。
するめがダイエットに効果がある理由、するめを食べると体臭や口臭が変わる?たんぱく質や塩分について、効果のあった食べ方などを紹介します。
スルメがダイエットにいい理由
ダイエット中、口寂しい時ありますよね。
そんなときには、スルメがおすすめです。
するめは「あたりめ」ともいいます。
(スルは縁起が悪いから当たりとしたようです)
食べやすいやわらかいものより、少々食べるのに時間のかかるもの。
するめジャーキーは、程よい固さで噛んでいると旨味がどんどん出てきます。
スルメがダイエットに適した食材なのは、高たんぱく、低カロリーで、よく噛んで食べるからです。
噛むことが、ダイエットになるんです。
よく嚙んで食べるメリット
スルメはよく噛まないと飲み込めないので、必然的に噛む回数が増えます。
スルメを噛んでいると、唾液がたくさん分泌されます。
唾液にはさまざまな健康、美容によい作用がありますが、主に食べ物の消化です。
唾液に含まれるアミラーゼという酵素は、口の中で炭水化物を分解しますが、たんぱく質は胃で分解されます。
口の中で、よく噛んで細かくしてから胃に送り込むことで、スムーズに消化吸収作業が行われエネルギーとして消費されやすくなります。
そして、効率よく栄養分を吸収した後の残りカスは、理想的なお通じとして排出されます。
この流れが、健康的で痩せやすい体には必要です。
消費エネルギーを増やす
食べ物を食べると体が暖かくなってきますよね。
それはよく噛んで食べると、体に吸収された栄養が分解されて熱を発生するからです。
これを、食事誘発性熱産生といいます。
よく噛んで食べたほうが、食事誘発性熱産生は高くなり、脂肪燃焼効率が上がり太りにくくなるといわれています。
スルメをずっと噛んでいると、確かに体があたたかくなってきます。
昔の人に太っている人があまりいないのは、食べ物が豊富ではなかったこともありますが、玄米や雑穀のような硬いものをよく噛んで食べていたことで、多くの唾液を分泌し、食事誘発性熱産生が高かったことが考えられますよね。
逆に、現代人は柔らかいものを好んで、噛むことをあまりしなくなったから、ダイエットをする人が増えたのかもしれませんね。
スルメをよく噛んで、筋肉を動かすことでカロリーを消費しますので、噛む回数が増えれば、消費カロリーも増えることになります。
しかも、食事誘発性産生で消費するエネルギーは、たんぱく質のみの摂取が一番高いんだそうです。
ちなみに、イカはたんぱく質が豊富な食材ですが、生よりも干してスルメにした方が、たんぱく質が多くなります。
~100gあたりのタンパク質比較~
食欲抑制効果
よく噛んで食べると、ヒスタミンという物質が分泌されます。
このヒスタミンが満腹中枢を刺激して「もうお腹いっぱいになったよ」という信号を送って食べ過ぎを抑えてくれます。
他にも、ヒスタミンは交感神経を刺激して脂肪を燃焼するよう働きかけます。
タウリンの効果
スルメには、タウリンというアミノ酸に似た物質が含まれています。
タウリンには、血液中のコレステロールを減らす働きがあり、それによって血液の流れがよくなり、新陳代謝が高まります。
新陳代謝が上がると、脂肪燃焼などの効果も期待できます。
顔の筋肉を使うと?
顔、アゴ、口周りの筋肉は使わないと、どんどん顔が垂れてしまいます。
毎日左右バランスよく噛めば、頬や、顎の筋肉を衰えさせないので、顔の下垂防止効果が期待できます。
よく噛んで食べるようになって、顔が引き締まってきたという人もいます。
スルメで体臭や口臭が変わる?
するめダイエットをすると、体臭や口臭が臭くなる人がいるようですね。
わたしは、スルメを食べても体臭は変わりませんでしたし、口臭もするめを食べた直後は匂いますが、ずっとスルメ臭がすることはありませんでした。
するめジャーキーを食べるときは、液状になるまでよく噛んで食べていたので、消化吸収がスムーズに行われていたはずです。
するめをよく噛まずに飲み込むと、消化不良を起こすことがあります。
(スルメに限らず)
そうすると食べたものが体内で発酵して、腐ったような悪臭を放ちます。
その悪臭が肺に入って息が臭くなるのです。
その悪臭は、生ゴミのような、魚が腐ったような、卵が腐ったような、ともいわれています。
すべての人が、スルメを食べて体臭や口臭が変わるのではなく、よく噛まずにスルメを食べて消化不良を起こした場合、発酵臭が口から出ることで口臭、体臭がくさいと感じるのではないでしょうか?
私的考察ですが、よく噛んで食べれば匂わなくなるかもしれません。
ダイエット効果があった食べ方
スルメを、間食や食前に少し食べるだけでダイエット効果が得られます。
するめジャーキーは、上の画像のように1枚が薄くて口に入れやすく、食べやすい形状をしています。
スルメジャーキー1本を少しずつ噛んで、全部口の中に入れます。
少し口の中でふやかしてからじっくり噛みます。
数えながら噛んでみたところ、わたしの場合1本を、270回噛んでから飲み込んでいました。(完全に液状になるまで噛んだ)
それだけ噛むとけっこう顎がつかれますし、そんなにたくさんは食べられません。
満腹中枢が刺激されるので、4~5本で満足できます。
満腹中枢を刺激するには30回~40回位噛めばいいようですが、スルメは30回では飲み込めませんし、噛めば噛むほど旨味がでておいしくなるので、たくさん噛んでしまいます。
スルメジャーキーの塩分
スルメジャーキーを4~5本位で満足できるのは、塩味とイカの旨味があるからだと思います。
これがガムだったら満腹中枢は刺激されても、同じような満足感は得られません。
スルメジャーキー100gあたりの食塩相当量は、5.33gです。
1日に100gも食べないですが、分かりやすく食塩相当量を比較すると、キツネうどん5.5g前後、カツ丼7.0g前後。
スルメジャーキーに含まれる塩分は、1日に10本~15本位であれば心配するほどの量ではないと思います。
塩分が気になる方は、するめジャーキーより硬いですが、食塩を添加していないスルメもあります。(100gあたりの食塩相当量は、2.3g)
参考:厚生労働省eヘルスネット
まとめ
するめをよく噛んで食べると、エネルギーの消費がふえる、たくさんの唾液を分泌する、満腹中枢を刺激し脂肪燃焼を促す働きもある。
唾液には、消化を助ける働き以外にも、口の中を清潔に保ち虫歯や口臭を防いだり、体を若々しく保つ働きをする成分も含まれているんだそうです。
ダイエットにスルメをおすすめする理由は、噛むのに適した食材で、噛めば噛むほどおいしくなるからです。