「ギー」とは?特徴や効果、使い方を詳しく紹介します
アーユルヴェーダにおいて最高の油といわれているギー(ghee)。
ギーはインド発祥のバターオイル(澄ましバター)でアーユルヴェーダでは「活力の素」といわれ欠かすことのできない万能なオイルです。
ギーは海外の有名人やアーユルヴェーダを生活に取り入れてる人の健康、美容法として活用されています。知られざる驚きの効果、バターより優れた栄養成分、食べ合わせの注意点などを紹介します。
知られざるギーの効果とアーユルヴェーダ
ねぇ~ ギーってなに? おいしいの?
うん ギーはね アーユルヴェーダでは・・
どうやって使うの?体にいいの?やせるの?アーユルなんちゃらってなに?
じゃあ ギーとアーユルなんちゃらについてわかりやすく説明していくね。
ギー(ghee)ってなに?
牛、水牛,ヤギのミルクでつくった発酵無塩バターから水分、タンパク質、不純物などをとりのぞいた良質な100%ピュアな油分です。
アーユルヴェーダでは純度の高いものほど浄化力があり生命エネルギーに満ちていると考えられているんです。
インドでは食用だけでなくマッサージや医療、宗教儀式など色んなシーンで使用される生活に密着した万能なオイルなのです。
ふ~ん でもバターのままじゃだめなの?なんで色んなものを取りのぞくの?
ギーを取り出す際は水分を入れないように、乾いたスプーンを使うようにしましょう。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語でアーユス(生命、命) ヴェーダ(知恵、知識、叡智)のことで「生命の知識」という意味を持つ、インド発祥の伝統医学のこと。
世界三大伝統医学の一つで5000年以上の歴史をもつ。
医学のみならず、生活の知恵、生命の科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防けでなく、より善い人生を目指すものである。健康の維持・増進や若返り、さらには幸福な人生、不幸な人生とは何かまでを追及する。
アーユルヴェーダは心身の健康を維持し、より善く生きるにはどうしたらいいかを考える長生きするための知恵なんだね。
それと、身体と精神のバランスを整えて、病気になりにくい心身をつくることが重要だという考えなんだよ。
ギーは栄養が豊富
ギーにはダイエット効果を促進してくれる成分や抗酸化作用のあるビタミンも含まれます。
もちろん油なので摂りすぎは良くないですが、適量を摂取することで脂肪を燃えやすくサポートしてくれたりアンチエイジングにも嬉しい効果が期待できそうです。
中鎖脂肪酸
体に吸収されてすぐに効率よくエネルギーとして利用されるので、体に脂肪が付きにくい。
短鎖脂肪酸
悪玉菌の増殖を防ぎ、善玉菌を増やすことで腸内環境改善と免疫機能の向上が期待できる。
ビタミンA
目や皮膚、のど、肺、鼻、気管支などの粘膜の健康を維持する働きと、老化や肌を改善する効果。
ビタミンE
血管の健康を保ち、肌や細胞の酸化を防ぐことで老化を防止する。若返りのビタミンと呼ばれるほど強い抗酸化作用を持つ。
油なのに適量ならダイエットもサポートしてくれるんだね
次は悪い食べ合わせと、ギーの優れた効果特徴も紹介するね
ギーは万能なオイル
「ギーは使い方により無数の効果を上げることができる」ギーが万能と言われる所以ですね。こんなにもたくさんのすごい効果をもつギーが注目されるのも納得です。
アメリカのTIME誌で「最も健康的な食品50」に選ばれ ています。
悪い食べ合わせ
アーユルヴェーダでいうアーマ(毒素、老廃物、未消化物)は体に蓄積されると健康に害をきたすと言われています。
どんなに良いものでも使い方を間違えると毒になるとされていて、はちみつもギーも体に良い食べ物ですが、等量を同時に摂ることで体に悪く作用するようです。
知らずに同時摂取している人が多い組み合わせですので注意してください。
ギーの優れた特徴
- バターよりも脂肪が蓄積しにくい
- オージャス(活力素)を高める
- 煙点が高いので(250度)、焦がす心配なく料理に使いやすい(煙点とは油が燃えて煙が発生する温度)
- 純粋なギーには人工成分やトランス脂肪が含まれていない
- ドーシャのバランスを整える
オージャスとは活力の素のこと。
オージャスが増加すると体力が増し、心身のバランスが整い健康でやる気や幸福感に満ちた状態になり、減少するとやる気がなくなり倦怠感、ネガティブな感情に支配されやすくなります。
ドーシャとは生命エネルギー、わかりやすく言うと体質のようなもので、他にも病素や濁りという意味もあります。
体の中でヴァータ・ピッタ・カパという3つのドーシャが働いて生命を支えていると考えられていて、どの人も持っていますが人によりバランスは異なります。
そのバランスが崩れ、一つだけ過剰になると体調を崩し様々な病気を引き起こす原因となるので、その過剰になりすぎたドーシャを鎮静し、崩れたバランスを整えることで健康になるというのがアーユルヴェーダの考え方です。
ギーは食べるだけじゃない!
アーユルヴェーダでは、ネトラバスティという目のトリートメントにもギーが使われます。小麦粉を練ったもので目の周りに土手を作り、目の中に温ためたギーを少しずつ入れて、目をパチパチして眼球をグルグル回します。
最初は怖いですが慣れると温かいギーが心地よく、終わると目の潤いと見え方が変わります。眼精疲労にもいいですよ。もちろん自分ではできないのでアーユルヴェーダのサロンでの施術です。
ホームケアでは、目が疲れた時にまぶたに薄く塗ったり、おでこに塗ると香りの癒し効果なのか、何故か寝つきが良くなります。
スキンケアとして顔に少量塗ってマッサージするとざらざらしたものが取れてスッキリしますし、シワが気になる部分に塗布すれば保湿され、私見ですがギーの抗酸化成分でアンチエイジング効果もありました。
手に米粒くらいのギーをすりこむだけで保湿され、洗剤を使わなければその効果が持続しそれを続けたらすんごくいい状態の肌になりましたし、顔には寝る前に目尻と瞼、眉間とおでこに塗ったら、まずミルクキャラメルのような香りに癒され翌日には、保湿されているだけではない効果がありました。
手に塗る際、水分を混ぜると馴染みやすくなりますよ。
個人差はあると思いますのでそれ以上は言いませんが、ミルキーな香りが嫌でなければ何日か試して見たらわかると思います。
ギーは、不純物を含まないピュアなオイルなので安心して使えるものではありますが、お肌に合わなければすぐに洗い流して下さい。
溶かしたギーに、ターメリック(ウコン)を混ぜて作るギーは、白湯やホットミルクに入れて飲んだり、ニキビ、吹き出物に塗ったりと肌の美と内臓の健康に役立ちます。二日酔い予防にもいいですよ。
他にも、インドでは古くから万能薬として傷の治療に用いられてきました。ギーには傷を癒し、鎮痛する作用があるようで、戦争で傷を負った兵士はギーの入った壺に浸かり治癒したと言われています。
トリファラやシャタバリなどのハーブを使って作る薬用ギーや、銅の器で水とギーだけで練って作られる、シャタドルタグルタムという天然の保湿クリームなどもあり、ギーの汎用性の高さには驚かされます。
ギーのおいしい使い方
ギーはバターのように焦げないので、料理にとても使いやすいオイルです。バターコーヒーのバターの代わりとして、チャイ、ココア、スープに入れると濃厚になっておいしいですよ。
おいしいだけではなくギーの栄養も摂れてバターよりも脂肪になりにくい。しかもオージャス(活力素)を高めます。
電動のクリーマーで混ぜるとなめらかになりクリーミーで、よりおいしくなりますよ。
お気に入りはさつまいもにグラスフェッドギーを付けて食べること♪さつまいもの甘みにギーのコクが相俟って、ちょっとリッチな味わいになります。
さつまいもに含まれるビタミンCと、ギーのビタミンAとEを一緒に摂取することで、抗酸化力がより高まるので、老化防止や美肌効果が更にパワーアップするのではと期待しつつ食べています。ギーをプラスすることで腹持ちもよくなりますよ。
ブロッコリーの炒め物にも。ブロッコリーもビタミンⅭが豊富!バターの代わりに使うのが一番簡単に違和感なくギーを取り入れられます。オージャスを高めるにはグラスフェッドギーがよいです。
ギーは1gで約9kcalあります。バターよりも脂肪になりずらいですが、おいしいからと食べ過ぎは禁物です。
さつまいもにギーつけて食べたい!
ギーは心身ともに美しく健康でありたい人におすすめのオイルです。オージャスをUPして幸福感に満ちた毎日を!
\こんなことも書いています/